湘南中央法律事務所のblog

湘南地域を愛する弁護士とスタッフのブログです

相続放棄の活用

今年初の秋刀魚の塩焼きを食べました。鮮度は良かったのですが、脂の乗りが今一つ。すだちと大根おろしがなかったのも失敗でした。次回に期待します。

さて、経営者の勉強会で一緒に幹事をしている湯澤さんの本が話題となっています。大手ビールメーカーのサラリーマンだった湯澤さんが、ある日突然父親の経営していた会社(居酒屋)を継ぐことになり、継いでみたら40億円もの借金があることが分かり、それを16年かけて返済した、というそれは壮絶な内容です。

先日、NHKのとある番組で、再現ドラマや湯澤さんのインタビューなども交えてこの本が取り上げられていました。その番組にコメンテーターとして出演していた弁護士が、「この借金は返さなくても良かったのです。相続放棄をすれば良かったのです」と言っていました。湯澤さんやその家族、全従業員の16年の苦労を当時の事情をよく知らない人が一言で片付けてしまうのはどうかと思いますが・・・。

湯澤さんも、色々検討された上で会社を継ぐという決断をされたのだと思いますが、もし、ここまでの借金ではなくても、同じような状況に立たされた場合、相続放棄というものがあることを頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

相続放棄をするのがふさわしくない場合もありますが、相続放棄は、相続開始(つまり亡くなったこと)を知ったときから3か月以内にしなければなりません。お通夜、告別式、初七日、四十九日・・・とバタバタしているうちにあっという間に3か月は経ってしまいます。早い段階で専門家に相談することをお勧めします。相続を滞りなく終わらせることも含めて供養だと思います。

ご相談の予約はこちらから↓

https://shonanchuo-law.com/

f:id:shonanchuo-law:20171024102614j:plain